この記事ではAWS上でサーバを立ち上げ、ワードプレスブログを表示させるまでの手順を解説します。
なお、当ブログ記事ではAWS上でワードプレスブログを作成する時に必要な手順・エラー対処方などを誰にでも分かるレベルで解説していますが、それでもAWS上でワードプレスブログを運営するのは難易度が高いです。本格的に始めるからちゃんと方法を検討したいという方は以下の記事を参考にしてみてください。
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【比較体験談】AWSとレンタルサーバーWordPress開設時のメリットデメリットまとめ
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まだAWSのアカウントを持っていない方はこちらの記事を参考に取得してみてください。
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誰でも簡単にできるAWSアカウントの取得
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理解していなくてもできますが、「EC2」とか「インスタンス」がよく分からないという方はこちらの記事も参考にどうぞ。
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EC2って何なの?文系卒エンジニアが誰にでも分かるように解説
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目次
EC2ダッシュボードへ移動する
AWSにアクセスして、ログインしたところから開始します。
ログインした画面の中央AWSのサービスから「EC2」を選択してください。ここに表示されていない方は、上の黒いエリアにある検索バーで「EC2」と検索してアクセスできます。
注意
右上の赤枠が「東京」と表示されていることを確認してください。東京以外になっている方は、クリックして簡単に変更できます。

次に左側の縦に並んだメニューの中から「インスタンス」を選択してください。

このような画面が表示されると思います。右上の「インスタンスを起動」を押してください。
私は既に「test」というものが作成してあるので多少画面が違います。

インスタンスの起動
次の画面では、サーバのベースとなるOSを選択します。
上の検索バーに「wordpress」と入力してEnterキーを押し、左のメニューにある「AWS Marketplace」を押してください。

お馴染みのワードプレスのロゴが表示されます。
一番上にある「WordPress Certified by Bitnami and Automatic」を選択したください。

続いてこのような画面が表示されます。スペックごとの料金がここでは表示されています。右下の「Continue」を押して次の画面に進んでください。

インスタンスタイプの選択
続いてサーバのスペックにあたるインスタンスタイプを選択します。
「無料利用枠の対象」と書かれている「t2.micro」にチェックを入れ、右下の「次のステップ」を押してください。

インスタンスの詳細の設定
次の画面では、インスタンスに割り当てる権限やどのネットワークを使うかなどの設定をします。
こちら一部後から設定することになるものもありますが、まずはインスタンスを立ち上げたいので、全てデフォルトのまま右下の「次のステップ」を押してしまって大丈夫です。

ストレージの追加
インスタンスに外付けの記憶装置をオプションで付ける場合、ここから追加できます。
基本的に使用することはないので、デフォルトのまま「次のステップ」を押してください。

タグの追加
次の画面でタグの追加を行います。「タグの追加」というボタンを押すと、以下のような画面になります。
ここはあくまで自分が管理しやすくするためにする設定なので何でも良いのですが、キーに「Name」、値にこれが何のインスタンスか分かるような名前を付けてみてください。例えば、中にワードプレスを入れるので、「WordPress_EC2」なんかだとそれっぽいのではないかと思います。入力したら「次のステップ」を押してください。

セキュリティグループの設定
設定はこれが最後です!ここでは、サーバへアクセスできる権限を設定することで、セキュリティを高めることができます。
赤枠の下に「SSH」「HTTP」「HTTPS」がそれぞれ設定されていますね。ここでは通信方法とその通信方法でどこからアクセスできるかが書かれています。「0.0.0.0/0」は誰でもアクセスできますよ!という意味なので、この状態でサーバを立ち上げると、世界中から中のサイトを観覧できることになります。
ここで設定したアクセスの権限を一つにまとめたものが「セキュリティグループ」です。つまり、この画面ではアクセス権限の設定と同時にセキュリティグループを作成することになります。セキュリティグループの名前は何でも良いのですが、できれば分かりやすいものにしておきたいので変えておきましょう!
赤枠二つを編集します。デフォルトで画像のような文字が入っていますが、自分が管理しやすい名前に変更しておきましょう。
セキュリティグループ名:WordPressが入ったサーバのセキュリティグループであることが分かるような名前が好ましいです。※誰にも公開されませんし、変更可能なのでお気軽に。
説明:一人で管理する場合ほぼほぼ見ないので、セキュリティグループ名と同じものを入力して良いと思います。
注意ポイント
SSHはブログではなくサーバへ直接アクセスする時に使用します。本格的に運用する方は、サーバへアクセスする度にPCのIPアドレスを入れないといけないので多少面倒ですが、「SSH」の「ソース」を「マイIP」にしておいてください。セキュリティが高まります。

「確認と作成」を押して最終確認の画面へ移動します。
最終確認
最後に設定したすべての項目を確認できます。
一番上に「インスタンスのセキュリティを強化してください。」と警告が出ますが、スルーで大丈夫です。

間違えて有料のインスタンスタイプを選んでいると、請求額が表示されます。今回の設定は無料枠なので、請求額が表示された方はもう一度設定を見直してみましょう。料金が表示されなければOKです。「起動」を押しましょう。
キーペアの設定
最後にキーペアを作成します。キーペアとはサーバにアクセスして何か操作を行う時に必要な鍵のようなものです。以下の手順を行う時などに必要になります。
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「Bitnami」のロゴを消す方法【AWSでワードプレス開設】
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初めてAWSでインスタンスを作成する人は、ここでキーペアの作成が必要になります。新しい「キーペアの作成」を選択して、キーペアに任意の名前を入力し、「キーペアのダウンロード」を押してください。
再発行できないので、取り扱いには注意しましょう。

ブラウザの画面左下を確認し、ダウンロードが完了したら、「インスタンスの作成」を押してください。ちなみにキーペアは暗号なので、開いても何も分かりません(笑)
インスタンス作成完了の確認
前の作業が終わるとこのような画面になるかと思います。

これで自動で作成されます。「作成ログの表示」というところを押すと、最初のインスタンスの管理画面に移動し、ステータスが確認できます。

作成が完了すると、「ステータスチェック」のところが下の画像のように緑色になります。画面を更新しながら確認してみてください。
完了したら、作成したインスタンスにチェックを入れて、下の方にある赤枠の「パブリックIPv4アドレス」と書いてあるところの四角をクリックしてください。値がコピーされます。この値はブラウザからアクセスする時に使います。

ブログの確認
先ほどコピーした値をブラウザの検索バーに貼ってみてください。ワードプレスのページが表示されれば成功です。おそらくデフォルトでどんなテーマになっているかは人によって違います。

ワードプレスが表示されなかった方、もう一度インスタンスが作成完了しているか確認してみてください。少し待ったら表示されることもあります。
お疲れ様でした!
これで、自分でサーバを立ち上げ、ワードプレスブログを表示させるところまで完成しました!
注意ポイント
ワードプレスブログのアカウントを取得できたので、もうワードプレスの設定に移ることもできるのですが、このタイミングで設定をしてしまうと、URLがこの時のIPアドレスで登録されてしまったりと後々かなり面倒なことになります。そのまま以下の記事へ進んでください。
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【ElasticIP】解説・手順・料金まとめ。そもそもIPアドレスとは?
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ありがとうございました。
