
当記事ではそんなAWS認定試験に興味がある方へ向けて、先日私が合格したAWS認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト試験の学習法などを紹介したいと思います。
未経験でこれからAWSを学んでいきたいという方も十分狙える資格で、かつそれなりに勉強しがいのある資格です。当記事を参考にぜひ受験を検討してみてください!
目次
AWS認定 ソリューションアーキテクトアソシエイトとは
AWS認定 ソリューションアーキテクトアソシエイト試験はAWSの認定試験のうちの一つです。
AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験は、AWS における分散システムの可用性、コスト効率、高耐障害性およびスケーラビリティの設計に関する 1 年以上の実務経験を持つソリューションアーキテクト担当者を対象としています。
AWS 認定 ソリューションアーキテクト -アソシエイトから引用
AWSサービスを使ったアーキテクチャの設計が主な試験内容となります。合格するには「可用性」や「コスト効率」という観点でAWSのアーキテクチャを考えられる必要があります。

実務経験は1年なくても合格できる試験だと思います。現に私はごく一部のサービスのみの実務経験約半年で合格しています。AWSは料金が発生しないよう工夫すれば、自分で手を動かして学ぶこともできるため、AWSを利用した自己学習でも十分合格可能です。
試験概要
以下『AWS 認定 ソリューションアーキテクト -アソシエイト』を参考に試験の概要をまとめてみました。
ポイント
質問数:65 問 (複数選択または複数応答のいずれか)
実施形式:テストセンターまたは自宅受験
時間:130 分間
受験料金:15,000 円(税別)
質問数は65問で全て選択式なので、基本情報技術者試験の午前試験のようなイメージです。ちなみにテストセンターで受験した際メモ用のホワイトボード的なものが渡されましたが、計算したり紙に書かないと分からないような問題は出題されませんでした。
また私の場合は自宅受験の条件が厳しそうだったのでテストセンターで受験しましたが、条件に合う方は自宅受験も可能です。自宅受験の場合部屋の見える場所から書籍などを撤去しなければならないので、検討される方はぜひ実際に受けた方の体験談などを読んでみてください。
採点対象外の問題がある?
実は公式の試験ガイドによると、出題される質問全65問のうち15問採点対象にならない問題が含まれていると書かれています。出題することによって今後採点対象の問題にするかテストしているそうですが、受験者にはどれが採点対象外の問題か分からないようになっているので、特段これを意識する必要はありません。
どのAWSサービスが試験範囲か?
AWSはマイナーなものを含めると全部で200個ほどのサービスを提供していますが、全てのサービスが試験範囲な訳ではありません。耳にしたことがあるようなサービスは基本的に対象範囲と考えて良いのですが、全体像を確認したいという方は以下の手順で確認してみてください。出題されるサービス群が一覧になっています。
参考
1.「AWS認定 ソリューションアーキテクト -アソシエイト」へアクセスする。
2.ページ右側の「試験ガイド(SAA-C02)のダウンロード」を押す。(「画像1」参考)
3.PDFが表示されたら7ページ目に移動してください。出題されるサービスが一覧で確認できます。
「画像1」
上記のPDFでは、かなり親切に試験の範囲などを公開してくれています。これから受けようか検討しているという方はぜひ初めに確認してみてください!
受験前の私のAWS歴
AWSアカウントをはじめて作成してから約9か月で取得しました。
内6か月は業務で使用しALB、EC2、RDS、VPC、Route53、ElasticIP、S3、CloudWatchあたりのサービスを扱っていました。
その後約3か月間は業務では使用しておらず、AWSアカウントでの自己学習とひたすら演習問題を解いていました。
後から振り返っての感想ですが、ハンズオンと演習問題とそれぞれに分ける時間配分がポイントだと思いました。ハンズオンを実施することで理解が深まるため、やるに越したことはないのですが、当然それなりに時間がかかります。
ある程度ハンズオンで仕組みが理解できたら、演習問題に時間をかけることも必要だと思います。
勉強方法
以下私が勉強のために使用したものです。
udemy
udemyとはアメリカ初のオンライン学習サイトで、ITに関する講座を多数販売しています。動画教材に若干抵抗がある方もいらっしゃるかもしれませんが、udemyの良いところは買い切り方なところです。それでいてレビューなども確認でき信憑性も見ることができるので私は何度も利用しています。
利用したのは以下の講座です。現状独学でAWSを学びたいという方にとって最もコスパの良い教材だと思います。
これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)
カリキュラムを見ていただければ分かると思いますが、コンテンツの豊富さに驚かされます。S3だけで44個動画があるのは驚異的ではないでしょうか?笑
セール時に買えば2000円以内で購入できますので、ぜひセールを狙って購入してみてください。絶対に損はしない内容です。
書籍
AWS認定に関する書籍はいくつか出ていますが、私が購入したのはこちらの書籍です。
アソシエイト試験の範囲でAWSの各サービスを解説した教科書的な本です。簡単な模擬試験もついています。
ただAWS認定系の書籍全般に言えることなのですが、本番に比べて模擬問題が簡単に作られています。そのため未経験で書籍だけで合格するのはほとんど不可能に思えます。
しかしudemyをメインに学習した場合個人的にはudemyだとコンテンツの量が多い分全体像が見えにくいというデメリットがあると感じたので、udemyの補助教材的に購入しても良いのではないかと思います。
Cloud Tech
CloudTechはYouTuberのくろかわこうへいさんが運営しているAWS学習オンラインスクールです。以下の動画でくろかわこうへいさんがCloudTechを使った合格法を紹介しているので、ぜひ見てみてください。暗記ゲーだと断言されています(笑)
AWSにほぼほぼ触ったことがないという方はちゃんとudemyなどで学習してから上の動画のような暗記に入るのが良いと思いますが、ある程度経験があって問題文で何を言っているかがだいたいイメージできる方が、この方法でゴリ押しが最短ルートかもしれません。
基本的には月額制のオンラインスクールですが、なんと現在無料で200問アソシエイト試験の問題集を公開しています。回答が即時に出るため非常に使いやすく、正直CloudTechなしでは合格できていなかったと思います(笑)
私は無料の200問だけで受けにいってしまいましたが、点数も比較的ギリギリだったため有料会員になって400問解くのも手だと思います。
ぜひ活用してみてください。
AWS Hands-on for Beginners
こちらはAWSが出している初心者向けの無料ハンズオン動画です。メールアドレスなどの登録をすると受講できるようになります。
アソシエイト試験対策のために作られたコンテンツではないので、これだけで合格は難しいです。ただVPCやEC2が何か良く分かっていないという方はこの動画で無料で構築方法を学べるので、本当に初心者の方はこちらから初めて見ても良いと思います。
その他の学習方法
以下私は時間の関係で実施できませんでしたが、評判の良さそうなコンテンツを紹介します。
udemyの模擬試験問題集
【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)
udemyで販売している模擬試験です。Cloud Techだけでは充分か不安という方には、難易度の高いこちらの問題集を購入するのもありだと思います。
AWS WEB問題集で学習しよう
CloudTech同様SAA試験対策のweb問題集です。
SAA対策の問題集を実施するには4,280円(税別)/月が必要ですが、口コミを見る限り合格者も多数でており、選択肢の一つになると思います。
現状udemyやCloudTechに比べるとコスパが悪く感じますが、SAAより上のレベルの試験の問題集も提供しているのが強みです。
申し込み方法
下記のページからまずは要綱を確認しましょう。
確認が終わったら「試験のスケジュールを立てる」を押して「AWS認定」のページへ移動します。「サインイン」を押したら以下の画面になるので、「日本」にチェックを入れ、「サインイン」を押してください。
上記はAWSではなくAmazonのアカウントです。Amazonアカウントを持っていない方は取得する必要があります。
アカウント作成が完了し、画面の指示に沿って進むと以下のようなページへ移動します。初回は追加情報の入力が必要ですので、画面の指示に沿って追加情報の入力を行ってください。
追加情報の入力が完了すると次回以降予約が行えるようになります。以下の画像の赤枠の「新しい試験を予約」から予約画面に進み、受験したい試験を選択していく流れになります。
いつまで予約可能?
テストセンター受験の場合試験開始の24時間前まで申し込み可能です。
予約のキャンセル・変更は可能?
試験開始の24時間前までキャンセル・日程の変更が可能です。変更はweb上で簡単にできるので、まずは気合を入れるためにも予約してしまうのも手です。
合否発表
合否発表は全ての試験の回答が終わると画面上に表示されます。
私は即時に結果が出ることを知らなくて、いきなり「合格」と表示されて驚きました(笑)
実際の点数については試験完了から5営業日以内にAWS Certificationアカウントから確認できるようになります。
不合格の場合再受験は?
もし試験に不合格になってしまった場合、受験してから14日間経過するまで再受験ができなくなってしまいます。あと一歩で落ちた場合すぐに受けたいところですが、なかなか不便なペナルティですね。回数に制限はありません。
もちろん1万5000円(税別)もう一度払うことになるので、この記事で紹介した対策法で十分に対策してから受験することをおすすめします。
まとめ
当記事ではAWS認定ソリューションアーキテクトアソシエイト試験に合格した経験から、対策法や注意点などを紹介しました。
全部選択式なので、書籍で見ると簡単そうに見えて対策を入念に行わないと決して受からないのがこの試験です。
少し前まで対策用の学習ツールがudemyしかなかったのですが、今はありがたいことにCloudTechをはじめとした学習サイトでも対策を行えるようになりました。
未経験でも正しく対策すれば決して無理な試験ではないので、当記事を参考にぜひ受験を検討してみてください。